私のリクルートスーツはクリーム色。
人と違った事をしたい。でももの凄く、違ったことではなくって、「ん?何かちょっと違うな」くらいの度合いが好きです。そんなお話。
私が就職活動した1994年は、バブル崩壊後。「就職氷河期」という言葉が生まれた時代。
エスカレーターで付属の大学に行けたのに(←一応ここ強調・笑。先生にも「四大に入れるのの何故行かない」と何度も言われましたが、何だかよくわからない学部に行くのも嫌だったし、早く就職したかったから、、、)早く就職したくて短大を選んだのですが、大失敗。
私の目指したギョーカイは採用人数が大幅に減らされ、事務職の短大卒を採用する企業があまりなかったのです。
会社説明会に行っても、門前払いを食らうことも。。。
そんな状況にも関わらず、就職活動の定番、紺のスーツは買いませんでした。
何故なら、「紺」が嫌いだったから。
遠目からはグレーに見える細かい千鳥格子のスーツ
と
クリーム色のスーツ
の2着で勝負。
グレーのスーツに関しては膝上5cm以上あったかな。身長が低いので、長いタイトスカートが似合わず、普通の普段着ているブランドのタイトミニスカートのスーツを購入。
クリーム色のスーツは新宿の伊勢丹のスーツ売り場で買いましたよ。その時店員さんが
「これだと金融とか受けられないですけど、、、」
と心配してくれたのですが、まあ受ける気もなかったので、みんな着ていない色のスーツをチョイス。
家に帰って母に見せると、、、
「あらいいじゃない。紺のスーツとか、暑苦しいのよね。夏なんだから、いいじゃない涼しげで」
と(笑)。さすがです。ちなみに就職活動後、そのスーツのジャケットは母が着ていました。
音楽業界、マスコミ業界、受けさせてもらえるところを探して、受けました。
大変、大変と言われていたのですが、もともとレコード販売店とかでバイトして、好きな時にライブ行けたらいいな〜くらいの気持ちだったので、受からなかったら困るという気持ちもなかったので、就職活動はとても楽しかったです。
特に面接が楽しくって。こんなにも自分のことしゃべっていいんだ〜って(笑)
次は何聞かれるんだろうとか、もうワクワクしてました。
あまりに面接が楽しくて、他にも色々受けてみようかと思って、短大の就職課で見つけたとある一般企業の会社説明会に行きました。
某プロ野球球団の会社でもあったので、いいな〜とか、その程度の理由で。
そしたらですね。。。
会議室にギッシリの学生、みんな紺のリクルートスーツ。その中に、クリーム色のスーツの私が1人ポツンと。
『スイミー』の逆バージョンみたい。
ないな、と思いました。
採用担当の方も、ないな、と思ってみていたと思います(笑)。
一般企業をちょっとだけ知る事ができて、楽しかったです。
その後、持ち前の生意気さとスカートの短さで、某レコードメーカーに内定。
他にも1社、内定を頂くという11社受けて2社の内定と言う素晴らしい成績を収めたのです。
短大の就職課に「音楽業界目指してます」と言ったら、「では頑張って下さい」と見放されたので、内定の報告に行った時は、ドヤ顔でした。
自分をアピールする就職活動。何故身だしなみは、みんな一緒じゃないといけないのだろうか。それが日本だからか。。。
と文句たれながらも、レコードメーカーの「平服で来て下さい」というのも、もの凄く困って(笑)はっちゃけた格好して行った方がいいのか、ある程度普通な格好がいいのか、いや逆にスーツで行くのがいいのか、、、とか。
そんな事を、就職活動をしている学生をみる度に思い出します。
私は普通に髪下ろしてましたよ。今は髪長い人はみんな結んでいるみたいですね。
何か、、、オサレじゃない。就職活動にオサレ感は必要ないのか?でも入社したら、一気にJJ、CanCamで愛されOL特集とかみて、オサレに励むのに。。。
難しいな、この辺の境目が。
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